めちゃコミックオリジナル インタビュー
編集部をまるごと立ち上げる。目指すのは、漫画業界の新しい基準
めちゃコミックは、「みんなの手のひらにマンガが生み出す全ての感動を!」というビジョンのもと、一緒に挑戦する仲間を募集しています。
「めちゃコミックオリジナル」の作品づくりから、作品を届ける営業・マーケティング、サービスを支える開発・データ活用まで。さまざまな仕事に携わる社員に、日々の取り組みや仕事への思い、めちゃコミックならではのやりがいを聞きました。
本記事の主人公は「コミック制作局」で局長席として活躍している、千代田修平さんです。
本記事の主人公
コミック制作局 局長席
2026年1月入社
千代田修平
未知の領域へ。ひりつく瞬間が、自分の原動力になる
Q.まずは、めちゃコミックへの入社経緯について教えてください。
前職も漫画の編集者でしたので、同業界内での転職でした。当時、自ら積極的に転職活動をしていたわけではありませんが、めちゃコミックへの入社を決めた理由ははっきりしています。
もともと自分は、逆境や「ヒリつく瞬間」が好きなんですよね。未知の領域や、どうなるか分からないこと、もしかしたらうまくいかないかもしれないこと。もちろん怖いときは怖いですし、つらいときもあります。でも、自分にとってはそういう状況がエネルギーになります。
今回も、これまでにないものをつくっていく環境だからこそ、そこに飛びこんでみたいと思いました。
ゼロからつくるのは、漫画だけじゃない
Q.ヒリつく環境こそが千代田さんの力になっているのですね。現在のお仕事について教えてください。
漫画編集者として、少年・青年向けの新漫画レーベル「HACHA(ハチャ)」の立ち上げに携わっています。新しい漫画をつくることはもちろん、編集部そのものをゼロからつくり上げていくことも、大きな仕事の一つです。
レーベルのコンセプトやブランドを考えるところから、WEBサイトや始動準備号の制作、Podcastの企画、新人賞の設立まで。編集部に必要なさまざまな機能をイチからつくっています。例えば、「新人マンガ家のための作業用BGM」というPodcast番組や、3カ月に1度実施する新人賞「破天荒」など、他の編集部では行われていないことや、行われていることでも、私たちらしさを示すためのアイデアを詰め込んでいます。
▼HACHA(ハチャ)
https://hacha.mechacomic.jp/
こうした編集部づくりの根底にあるのは、作家さんに「ここで漫画を描きたい」と思ってもらいたいという気持ちです。「この編集部は何か違う。面白い、かっこいい」と思ってもらえる編集部をつくりたいんです。
決まった枠組みやノウハウがないからこそ、「自分たちはこれが面白いと思う」「これがかっこいいと思う」というものを、形にしていける。その面白さを感じながら取り組んでいます。
「面白い」と言われる日を、作家さんと迎えにいく
Q.幅広い業務のなかで、特にやりがいや面白さを感じるのはどのようなときですか?
面白さは2つあります。1つ目は、さまざまな領域のプロフェッショナルと仕事ができることです。私はこれまで長く、作家さんや装丁デザイナーさんなど、主に漫画の周辺にいる人たちと仕事をしてきました。しかし新しく編集部を立ち上げようとするいまは、自分たちがかっこいい、面白いと信じるものを実現するために、漫画という領域にとらわれずさまざまなプロフェッショナルと一緒に編集部をつくっています。2つ目は、これから訪れるはずの瞬間です。自分たちが面白いと信じたものを世に出して、「面白い」と言ってもらえたとき。そして、その作家さんと喜びを分かち合えたとき。やはり漫画編集者の醍醐味はそこになると思います。
専門外だからこそ、自分なりの「美学」が判断軸になる
Q.その日に向かって動いている最中なのですね。一方で、これまで専門にされてきた漫画編集以外のことを判断する難しさもあるのではないでしょうか?
たしかに、難しさはあります。専門的な部分については、その領域のプロフェッショナルの力を借りています。そのときに、自分の中に「これがかっこいい」「これが面白い」という基準がないと、そもそも誰に頼めばいいのかも、上がってきたものをどう判断するのかも決められません。かっこよく言えば美学のようなものでしょうか(笑)。今は、これまで自分が積み上げてきたこと、獲得してきたことを総動員している感覚です。
振り返ると、大学時代の劇団での経験にも今の仕事と通じるところがあります。当時は自分たちで劇団を立ち上げ、脚本や演出も手掛けていました。演劇は、音楽や美術などさまざまな要素を組み合わせ、多くの人と一つのものをつくり上げる総合芸術です。そう考えると、今の編集部づくりにも通じるものがあります。自分が素敵だと思う人たちの力を借りて、素敵なものを作る喜びは当時も今も変わらず最高のものだと感じます。
新しい音楽を聴き、知らない街を歩く
Q.ここまで仕事について伺ってきましたが、仕事以外の時間はどのように過ごしていますか?
一番時間を使っているのは音楽ですね。最近はThe Japanese Houseというイギリスのシンガーソングライターや、母が好きでよく聴いていたオフコースにハマりなおしたりしています。ライブにもよく行きます。あとは本当に直近ですが、ずっと前から憧れていたピアノを習いに近所の教室に通い始めました。クリスマスまでに『戦メリ』を弾けるようになるのが目標です。
あとは散歩です。特に深夜の非日常感が好きなので、終電後の街を歩くことが多いですね。旅行も好きで、自然が多い場所や、なんでもない街を歩くことに惹かれます。演劇も、今でも変わらず観に行っています。

「カマす」ために、まず動く
Q.仕事でも仕事の外でも、新しいものを探し続けているのですね。ちなみに、千代田さんご自身は、どのような人と一緒に働きたいと思いますか?
何かを「カマそう」としている人ですね。新しいことや、ワクワクすることを求めている人には、今の環境は面白いと思います。業界自体も変革期にあるので、今だからこそ経験できることがあると思いますし、私自身、まさにそれを実感しています。
そうした環境を楽しめるのは、自ら動ける「馬力」のある人でもあると思います。
ここでいう馬力は、残業時間が長いという意味ではありません。周囲の期待を超えるくらい、自ら動けるということです。考えることももちろん大事ですが、動くことで初めて見えてくるものもあります。実践の中で知見を蓄え、それによって自分の考えもアップデートしていく。そうやって、動きながら考えられる人と一緒に働きたいですね。
漫画業界の景色を塗り替える
Q.最後に、これから挑戦してみたいことを教えてください。
漫画業界の中で、新しい基準をつくるような編集部にしていきたいです。作家さんが自分ならではの表現に挑戦でき、その作品が読者に届く。そんな場所をHACHAでつくっていきたいと思っています。
そのために必要なのは、作家さんとの出会いです。世にないものを生み出すのは、編集者ではなく作家さんですから。新人賞「破天荒」も、まだ出会えていない才能とつながるための取り組みの一つです。
今ある世界に対して、破壊しよう、超えよう、塗り替えようという意識を持った方に集まっていただきたいです。そういう方々に「ここでやってみたい」と思ってもらえる編集部をつくること。それが今の私の仕事のすべてです。
▼HACHA(ハチャ)
https://hacha.mechacomic.jp/